石は宝! 南極ペンギン


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アデリーペンギンは南極最多のペンギン。
繁殖期には南極半島の岩場に600万羽のアデリーペンギンが上陸。


第一陣はオスがやってくる。
海岸から2kmはなれた岩場に30分かけて到着。
南極半島には毎年のように氷雪が解け、
岩場がむき出しになる場所がいくつかあり、
そこがアデリーペンギンの繁殖地になっている。
オスは巣作りのため、小石を集める。


一足遅れてメス達がくる。
アデリーペンギンは、太陽と地形を覚えており、
前年とほぼ同じ場所に戻ってくる。
最終的に声で判別して、半分ぐらいは前年と同じペアになれる*1


オスは2000個からの小石を集めて巣を作る。
水はけがよい石の巣なので、
雪が解けた冷たい水で卵がぬれることはない。

石を沢山集められなかった巣では、
卵をすべて収められるくぼみを作るのが難しくなってしまう。
不器用なペンギンは、巣から転がり落ちた卵を、元に戻すことは出来ない。
他の鳥に食べられてしまうか、凍ってしまい命が失われる。


アデリーペンギンのおなかには、
羽毛がくぱぁと割れて血管が多い皮膚が露出する場所があり、
この皮膚を卵に直接押し当てて温め、抱卵する。

南極温暖化の影響

南極半島ではここ60年ぐらいで平均気温が2度ほど上昇している。

南極半島には以前雨もふらず川がなかったが、
最近では雨が降り雪を溶かし、川が出来るようになった。
洪水に見舞われた巣では、雛がダメージを受けてしまう。
親ペンギンの防水は、特殊な構造の羽毛と尻尾の付け根から出る脂で完璧だけど、
雛はサラサラの雪を防げる程度で、水にはぬれてしまい、
体温が下がって死んでしまう。




子供の毛がのこっているペンギン


足の裏

日本人はペンギン好き

南氷洋捕鯨の船員が日本につれてきていたらしい。
ピングーグッズの売り上げNo.1は日本だし、
世界の飼育ペンギンの4割が日本にいる。

*1:環境的に死亡率が高そう・・・