チョウがアリに化けた! シジミチョウ

チョウは南極大陸以外の世界中に生息している。
そのチョウの4割がシジミチョウの仲間。





シジミチョウは羽の長さが1cmぐらいのちっちゃいおなじみのチョウ。
成虫の命はわずか2週間ほどしかない。
幼虫時代をアリとともにすごす変わった蝶。
成虫の2週間、卵の1週間、孵化してからの1週間はアリにかまわれないけど、
それ以外の11ヶ月はアリにとっていいにおいを出して、
アリに世話をしてもらう。



クロシジミはアリのオスの匂いが出始めると、
アリの巣の中に拉致されてしまう。
体をなめたり蜜を出してアリをメロメロにする。


ムモンアカシジミはアリの巣には連れて行かれず、
木の上でアリが好むおいしそうな匂いを出して
アリに用心棒をさせる。


羽化するとアリを騙すにおいが消えてしまう。
飛び立てるようになるまでの間、アリから逃げ切らないといけない。
アリはもはや敵としか見てくれないので、
襲われ、食べられてしまう。