囚人魚 大発見!親孝行する魚


モート海洋研究所で仕事をしている、日本人の母、アメリカ人の父をもつユージェニー・クラーク博士83歳。
60年前から魚の研究をしており、今も現役。
パプアニューギニア・ミルンベイ州の海域に住む囚人魚を研究している。

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体の模様が囚人服に似ているため、名づけられた。

積み上げられた砂山、直径一メートル、直径10cmぐらいの穴を海底に自分で掘って暮らしている。


巣穴は、中央に大きなトンネルが一本あり、
そこから細いトンネルが分岐している。
既知分だけで10mあり、その先がどうなっているかはまだ調査されていない。


成魚は横縞だが、子供のうちは縦縞。
巣穴にいる親は、一匹だったり二匹だったりとまちまち。
早朝5時ごろに子供が巣穴から出る。
20分ぐらいかけて徐々に外に出て行く。
役割分担があるようで、見張り役の子供もいる。
子供は群れで巨大な塊になって行動し、プランクトンを食べる。
夕方19時ごろに巣穴に戻ってくる。
子は頭から粘液を出して天井にぶら下がって寝る。


親は巣穴の掃除と拡張。
親は外で捕食せず、子供が出した粘液か、
子供が外で食べてきたプランクトンを吐き出したものを食べていると考えられている。
親子で一年以上同居。
親子がこれだけ長くともに暮らす魚はほかに知られていない。


子が巣立った後の親の食生活についてはよくわかっていない。