巨大サボテンに生きる
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アメリカとメキシコの間にあるソノラ砂漠は
北アメリカ最大の砂漠。日本の本州がすっぽり入る大きさ。
300種類ものサボテンが生えている。
サワロサボテン
ひときわ目立つのが高さ15mを越えるサワロサボテン。
長さ3cmほどのとげが生え、最大で高さ20m太さ1.5mになる。
原住民は荒野の巨人と呼び、一本一本が人間の生まれ変わりだという伝説がある。
寿命は200年以上。
8割が水で、一本あたり30t、風呂150杯相当の水を蓄えている。
トゲは葉が変化したもので、葉からの水の蒸散を抑えている。
サバクシマセゲラ*1がサワロサボテンを掘って巣穴にする。
この鳥は毎年巣を新調する。
古い巣は他の鳥が巣穴として使う。
サワロサボテンは、傷つくと樹脂を分泌する。
この樹脂は固まるとカチカチになる。
サボテンが枯れて崩れると、
巣穴の形に固まった物がのこる。
サワロブーツという名で呼ばれている。
花が咲くと鳥が蜜を求めてやってくる。
受粉は鳥が仲介している。
実は赤く、甘くて栄養豊富。
別の種類のサボテンの実は、
ドラゴンフルーツとよばれ、人間の食用にもなっている。