北欧 クズリ最強伝説



クズリは北極圏に広く分布するが、数は少なく絶滅が心配されるイタチ科の動物。
体長は1mほどで、体重は30kg程度にまで成長する。
嗅覚に優れ、3km先からでも獲物のありかを知ることができる。
足に鋭い爪があり、木登りが得意。
大食漢で、一度に5kgぐらいの肉を食べるし、
食べ切れなかった獲物を木の上に保存したりするが、
ほかのクズリに横取りされたりする。

体長の割には大きな手足を持つため、
1m以上積もった雪の上でも沈み込まずに、
なんと、時速40kmで走ることができる。
一方で、シカなどは接地面積が小さいため、
雪に沈み込み機動性が大幅に低下してしまう。
このため、急所への攻撃が容易になり、
雪上では体重がクズリの10倍以上もあるシカをしとめることができる。


岩肌の穴の中に巣を構える。
春先に1匹から4匹の子供を生む。
乳首は後ろ足の付け根についており、
立って授乳することもできる。
主に母と祖母が子育てする。
父親はたまに帰ってきて子供と遊ぶ。



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動物カメラマンのアンティ・レイノネンさんの案内で、
フィンランドのクーモの森にすむクズリの子育ての様子が紹介されてました。
長い煙突を介して換気でき、人間の気配を殺せる、
移動式簡易撮影小屋などの独自のツールを利用していました。