アカテガニ 森に住むカニ 大行進

aglassofwater2007-02-06

神奈川県三浦半島にある、小網代の森に住むアカテガニ
体長は4cmほどで、セミを食べたり葉っぱを食べたりの雑食性。
アカテガニカニの仲間では珍しく水からはなれても生きていける。
甲羅の内側に水をたくさん蓄えておくことができ、
この水のおかげで、陸上でも何週間もえら呼吸できる。
水が足りなくなってくると泡を吹く。
速やかに水を補給しないと窒息してしまう。



集団で直径3cm奥行き20cmほどねぐらの穴を掘る。
ねぐら穴だらけの崖はさながら九龍城のよう。


産卵のため、海を目指して移動。
どんな障害も乗り越えていく。
途中住宅街を通るが、その際、人家にも入り込む。
2階の布団にももぐりこむ。
台所の排水溝で水分を補給したり、
長靴などにトラップされたりする。
森から海までの数kmを、カニは一ヶ月かけて、
大潮の日に間に合うよう移動する。


大潮の満潮時に一斉に産卵。
このとき、三浦半島の干満の差が2mもあり、
激しい干満の差を使って、広い範囲に幼生を運ぶ。
アカテガニは、目のある部分に光の変化を感じる特別な部分を持っている。
この器官によって太陽と月が出る時間のずれを測り、
大潮の日がいつなの知ることができる。


海に入って、激しく体を震わせてるとそのショックで卵が孵る。
振るわせるので水に広がっていく。


カニの幼生ゾエアは、
カニの産卵を待ち構えていた
ゴンズイやボラの稚魚などに食われる。


カニの子供は脱皮をしていく。
陸に上がると直ぐに脱皮し、所謂カニ型になって、
森へ向かって移動していく。