デスバレー

aglassofwater2007-03-28

アメリカのラスベガスから西へ160kmのところにある、
幅20km長さ200kmの谷、デスバレー。
標高は海より低く、海抜-80m。このあたりでは最も低い。
デスバレーは砂漠。
そして、以下の3つの砂漠の要素をすべて持っている。

  • 砂砂漠:いわゆる砂漠。アフリカ南西部のナミブ砂漠が代表的
  • 岩石砂漠:岩がごつごつしてる。ヨルダンの岩山を利用した都市が作られたぺトラ砂漠(ギリシャ語で岩)が代表的(世界遺産)。
  • 塩砂漠:塩だらけ。アフリカ東部エチオピアにある、純度95%以上の塩が析出しているダナキル砂漠が代表的。(この塩は高い値段で取引されているらしい。)


緯度は東京とほぼ同じ。
しかし、この地は56.7℃の世界第三位の最高気温を記録したこともある。
これは、デスバレーが乾燥しており、山に囲まれた深い谷だから。
海から山に吹きつける風は、100m上昇するごとに−0.5℃ずつ冷たくなっていく。
山から吹き降ろす風は、十分に乾燥していれば100m下る毎に+1℃暖かくなっていく。
標高差が2000mあるところで、20℃の風が海から吹いてくると、山頂では0℃、谷底では40℃になる。


大昔、アメリカの大部分は海の底。
2億5千万年前、アメリカが隆起して、大地には大量の塩が残された。
その塩が雨水で、あたりで一番低いデスバレーへ運ばれていった。
当初、デスバレーのところには湖があった。
1万年前から地球規模で温度が上昇。
暑さのため水は蒸発してしまい、塩が残された。


  • デビルズゴルフコース(ところどころ塩の結晶が盛り上がって、亀の甲羅のような模様を作り出してる)
  • バッドウォーター(海抜-86mで、南北アメリカ大陸でもっとも標高が低い場所。濃い塩水が湧き出している。)
  • ソルトクリーク(海水の4倍の塩分の塩水が流れてる川。乾季には干上がる。)
  • デビルズホール(たっぷりの透明な水に満たされた水の洞窟。水は真水。デビルズホールパップフィッシュという、ここにしか住んでいない、洞窟に生えるわずかな藻をえさに生きる魚がいる。ダイビングのポイントらしい。)


ソルトクリークパップフィッシュ
体に入ってくる塩分を効率よく排出することができるように進化した。

ペアは一個一個離れた場所で卵を産んでいく。
これは、乾季にはソルトクリークが干上がり、
パップフィッシュが全滅してしまうので、
卵も全滅してしまうことを避ける目的。

  • フタオビチドリ:パップフィッシュを食べる。
  • フサアシトカゲ:振動しながら土の中にもぐって暑さから逃れる。
  • オグロジャックウサギ:でかい耳で熱を逃がす。
  • ハリスレイヨウジリス:おなかをひんやり地面につける。
  • サバクゴファーガメ:雨季に2週間ほど地上に出てくる。


冬に雨季が来る。
植物は、雨が降ったら花を咲かす。
雨を待ち続けて、最大30年も土の中でいき続ける種もあるそうだ。


実は、昔、デスバレーへいったことがある。
すげー暑い、コバエみたいのが飛んでる、とにかく暑いって記憶にすべて塗りつぶされてるw。
やっぱタケコプターで飛んで上から見てみたいね。