第三集 洞窟:未踏の地下世界

シャンデリアの舞踏会場

ダーウィンが来た!をまとめておこうと思ってたけど、ずるずる先延ばしにしてたら、
4夜連続のハードな自然番組が始まってしまったw
NHKだけでなく、BBCディスカバリーチャンネルの映像ソースも使っている番組らしい。


第一集、第二集も録画してあるが、第三集はリアルタイムでみることができたため、
先に第三週の要約から。


第三集は洞窟。
洞窟というと、暗くて狭いというイメージがあるけど、
いきなりイメージをぶち壊される映像から始まります。


巨大な穴に人がボンボン飛び込んでいく。
この深さ400mの直径は200mぐらいの巨大な穴、
実はゴロンドリナス洞窟というメキシコにある洞窟なのです。
飛び込んでいった人たちは、この深い洞窟でスカイダイビングとパラグライダーを楽しむ人たち。
どうやって地上に戻るのか興味のあるところですが、ググらずに謎のままにしておきましょう。
ヘリコプターで戻ってくるとかだったら萌えですが、
エレベーターが建設されていたり、底にゴミが溜まっていたりとかだと萎えなので。


話はそれましたが、
地球には迷路のようにこうした洞窟が広がっている・・・。
そして、世界中のどんな洞窟でも石灰岩でできている。
石灰岩は、主に炭酸カルシウムでできていて、酸によって溶ける。
主に空気中の二酸化炭素をのために酸性になった雨水によって、
ちょっとずつ溶けていって洞窟ができるのです。
石灰岩は海に棲む殻を作る生き物が二酸化炭素とカルシウムを固定したもの。
なので、世界中に散らばる、昔浅い海だったことがある場所には、
洞窟がある可能性があるわけです。


サンゴの幼生が石灰を生成していく様子が2000倍速の映像で紹介されていました。
レアっぽい映像ですな。

ワイトモの洞窟

ニュージーランド・ワイトモの洞窟には、
グローワームという虫が天井一面に張り付いている。
暗い洞窟の天上は星空のように輝いています。

この虫は飛行する昆虫をおびき寄せるために体を光らせる。
粘液の玉をビーズのように数珠のように吐き出し、ぶら下げる。
光に誘われてやってきた虫はこの粘液のビーズに絡めとられてしまうのです。

まるでハエ取りリボンのよう。
実は、この虫はヒカリバエの幼虫。
ハエがハエ取りリボンで虫を捕まえて食べる。
シュールすぎるwwwww

ディア洞窟

ボルネオ島のマレーシア部分にある、幅100m高さ120mのディア洞窟。
トンネル型の洞窟としては世界最大でジャンボジェット機も通れる大きさだそうです。

この洞窟にはプリカタオヒキコウモリがたくさん生息しており、
このコウモリのふんが、なんと高さ100mも積もっている!!
肥溜めどころの騒ぎではないwwwwwwwwwwww
洞窟にはフンの目を刺すようなすっぱいにおいが充満。
そして、そのフンの山を1cmほどのゴキブリが埋め尽くしている。
フンや、落ちてきたコウモリを食べて生活しているのだ。
さらにそのゴキブリをゲジゲジカニが捕食。


映像的には相当キモイです。(><;)ヒー


洞窟内の食糧事情はこんな感じですが、
ここのコウモリは外の昆虫を食べて生活。
しかし、夕暮れに洞窟を出たところでハヤブサやタカなどの猛禽に狙われます。
完全に日が暮れてから外に出ればいいのにと思ったのは私だけではないはずw
何か事情があるのかな?


猛禽はコウモリを空中で捕まえ、空中で食べ、そのまま次のコウモリを狙います。
とっても器用にこれらを行っているので、糸でつってるんじゃないか?って思っちゃいましたねw

コウモリが出て行った後、高級中華食材のツバメの巣で有名なアナツバメが帰ってくる。
いわゆるツバメの巣は、アナツバメが自身の唾液を30日もかけて編みこんだもの。
唾液濃すぎwwwwwww


アナツバメは時速70kmで洞窟の暗闇の中飛んでいるんだけど、壁に激突したりはしない。
アナツバメも音波を使って障害物を探知しているのだが、コウモリと違い、人間にも聞こえる音を使っている。

エトナ山国立公園の洞窟

オーストラリアのエトナ山国立公園では、
暗闇のなか、別の方法で情報を収集しているヘビがコウモリを狙っています。
ヘビは温度を探知する器官をもっていて、
暗闇の中、温度の高いコウモリを攻撃して捕まえて食べます。

カールズバット洞窟

アメリカにあるカールズバット洞窟。
鍾乳洞・石筍・石柱が紹介されてました。
でけえ。

ユカタン半島

メキシコにはわかっているだけでも数百の洞窟があるそうです。
特に、ユカタン半島に集中。
どれぐらい集中しているかというと、洞窟を流れる水と、
セノーテと呼ばれる水をたたえた竪穴が雨水を海へ運んでいるため、
ユカタン半島には川が無いwというぐらい洞窟だらけ。


ユカタン半島の洞窟は、海水面が下がった氷河期にできた。
氷河期が終わり、水面が上昇したため、
洞窟の中には水が満たされるようになったのです。
洞窟内の海水は酸素が少なく特殊な環境。
ムカデエビという原始的なエビが生活している。

水で満たされた洞窟の中にある、上下に分かれた淡水と海水の境。
まるで、水と空気の境目のような境目に見える。
ヒレの一蹴り一蹴りが両者をかき混ぜ、揺らぎを作る。
美しい映像でした。

外界から孤立した洞窟の生き物

タイにある2つの小さな洞窟の滝の部分にのみ生息するタニノボリというドジョウの仲間。
アメリカのテキサス州の洞窟に生息するサンショウウオ。100匹しかいない。
中米ベリーズの白いカニ。世界でひとつの洞窟にしかいない。


3種とも体に色素がなく、目が無い。

ヴィラ・ルース洞窟

メキシコにある洞窟で、硫化水素が充満している。
天井から伝うしずくに白い膜ができている。
この膜は硫化水素をエネルギー源としているバクテリアが集まってできている。
このバクテリアの膜をユスリカが食べている。
水とともに硫化水素が湧き出す川の中にも魚が棲んでいる。

レチュギヤ洞窟

アメリカの水の無い砂漠にある。
驚くほど透き通った池があるが、流れる水は無い。
他の洞窟とは異なり、水によってできたのではなく、
硫化水素が酸素で酸化された硫酸が石灰を溶かしてできた。
炭酸が二酸化炭素として抜けていってしまったのだ。
そのあとに石膏(硫酸カルシウム)の結晶が残された。
乾いた環境だからこそできた美しい洞窟なのです。


洞窟を6日ほど奥へ行ったところに
高さ6mの石膏を中心とした
シャンデリアの舞踏会場と呼ばれる空間(画像)がある。
ここに研究者以外の立ち入りが許可されることはもう無いといわれているそうです。
また、この空間の奥には鉄やマンガンを酸化して生きるバクテリアが壁に張り付いていた。


地中には地上の2倍もの微生物がいるといわれているそうですが、
こういう映像を見ると、ほかの惑星にも生き物がいるかもって思っちゃいますね。
こういう美しい洞窟もあったりとか。
想像もしないような地形とか。

終わりに

ゴキブリの部分を除くと、
とてもきれいな映像ばかりでした。
こういうのを見ると、受信料払ってよかったなって思うね。

光るムカデで遊ぶ緒方拳とか。
NHK技研のハードとかそふととか。

そして、第5集〜第7集の第二シリーズは10月1日から。
10月1日はユキヒョウ!!!!!!!!!
でも、世界ではじめて狩りの様子を撮影したって言う煽りは以前にも聞いた気がするおw
ふしぎ大自然の使いまわしの可能性が大きいおw