黄金コウモリ 大発見


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コウモリを研究している奈良教育大学の前田喜四雄教授と韓国の昔の鉱山跡を調査。
クロアカコウモリは全世界で200匹しかいない珍しいもの。
大きさは6cmほど。

指と指の間には皮膜があり、一秒間に8回以上羽ばたいて飛ぶ。
乾燥すると破れ易くなるので、舐めて手入れする。
洞窟の湿度は100%近いため、皮膜の保湿には都合がいい。

飛んでいるときは口を開けている。
これは、口から超音波を出して周囲の状況を把握するため。
コウモリには超音波を口から出すものと鼻から出すものがいるが、
クロアカコウモリがかわいいのは、口から超音波を出すタイプだからだろう。
鼻から超音波を出すコウモリの顔は鼻葉が付いていて、
鼻がパラボラアンテナのような形をしていてちょっとグロテスク。

飛んでいる虫を翼全体で包み込み、キャッチ。
足で持ち上げて口に運ぶ。
左手→右足→口とうまくコンボをつなげる。


昼間にも餌を求めて飛び回るし、
洞窟に必ず帰ってくるというものでもないらしい。
発信機をつけて調査したところ、半径8kmほどを行動し、
葉っぱについた夜露を舐めて水分補給。
森の中で木にぶら下がって寝ることもある。


コウモリは子育てのとき、子供を連れて飛ぶ。
おなかの中にいたわけだから重量的には可能だろうけど、
ある程度育ってきたらすごい負担になりそうだ。
桜花搭載一式陸攻みたいな雰囲気。
哺乳類だから授乳もしてるだろうし。
飛行中も授乳してそう。
一緒に飛ぶことで、超音波イメージングの感覚を学んでるのかな?



コウモリは非常に情が深い動物だそうで、
死産の子を母親と一緒に舐めて起こそうとしたり、
えさを分けてあげたり、あとでその恩を返したり、
ということが観察されている。


冬は洞窟の奥で冬眠する。
冬眠中の体温は13℃程度まで下がっている。

蝙蝠

果物、川で魚をとったりするコウモリがいる。
全部で1000種を越える。
高緯度帯を除き、地球のほとんどに住んでいる。

中国では”蝠”の読みが”福”と同じで、
めでたい物とされている。


日本でも川守がこうもりなったとか。
着物の柄
家紋(蝙蝠(こうもり)家紋図鑑 きものトータルケア大宮華紋森本)
薩摩切子の意匠
などこうもりをモチーフにしたものがある。