ヤマセミ 〜鳥が凍った? ヤマセミ 厳冬のダイビング〜
今回は北海道の千歳川のヤマセミ。
ヤマセミはかわせみの仲間。
カワセミとヤマセミの祖先はボルネオ、ニューギニアあたりの熱帯で生まれる。
カワセミはそのまま北上、日本に来た。
北米でヤマセミになって、それから日本に来た。
ハトぐらいのサイズで、白黒模様。
翼の内側脇のあたりがオレンジ色なのがキュート。くすぐりたい。
縄張りを持ち単独で生活する。
北海道で川の水にとびこんで狩り。
70%以上の成功率。
一日10匹ぐらい、15cmぐらいの魚を捕らえる。
体は綿毛のような羽毛で覆われており、
それを羽根で包み込むことでダウンジャケットのようにして冬の寒さに耐える。
お尻のあたりから脂が出て、それを羽根に塗りこめることで防水。
くちばしにツララができるような冬場でも水中で狩りが出来る。
春先はサケの子供やウグイ、ヤマメを捕って生活。
千歳川は流量が多く、ダイヤモンドダストが発生する厳冬でも川面が凍らない。
カワセミは体重が30gぐらい、凍らないほど流れが速い千歳川では狩りが出来ない。
このため本州へ渡り、越冬する。
ヤマセミは体重が300gぐらい。
千歳川でも50cmぐらいの深さまで飛び込める。
ヤマセミの狩りの技
- 電光石火の早業で、岩陰に潜んであまり動かない冬場の魚が、餌をとりにわずかに岩陰から出た機会を逃さない
- 水面に飛び込む前に羽根を広げて減速、狙いを再確認
- 大口開きで獲物を逃さない
- 水中急ブレーキで激突を防ぐ
- 斜め突っ込み*1で広範囲の獲物をしとめる
これらを習得するため、若い鳥は修行する。
多くは冬を越せないそうだ。