カブトムシの王者!ヘラクレス


南米赤道直下の国エクアドル
アンデス山脈西側の雲霧林は植物が育ちやすく、昆虫が豊富。
Googleマップでも一帯が白くなっており、雲霧っぷりがよく分かる。

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カブトムシの大きさ上位10のうち、8種は中南米のもの。

北米と南米大陸が陸続きになってから
カブトムシが北米大陸からやってきた。
当時の南米大陸には競合する生物がいなかったため、
種類も数も増加した。

山の高いところではネプチューンオオカブト、
中腹ではヘラクレスオオカブト
麓付近ではゾウカブトの仲間という具合に、
高度でカブトムシがすみ分けている。


ヘラクレスオオカブトは、コルカという南米の雲霧林にみられる木の皮を削り、
サラサラした樹液を分泌させて食料にしている。


樹皮を削るカブトムシは、ゾウカブトぐらいでほとんどいない。
ほかのカブトムシはカミキリムシなどが開けた穴から染み出る樹液を食べる。
↑こういった接写は昆虫写真家栗林慧さん作製のレンズが細長くなっているカメラを使用。


ヘラクレスオオカブトというと特徴のある黄色い翅が思い浮かぶが、
実は、湿度で翅の色が変化する。
ハネには、細かい穴や溝がたくさんあり、
湿度が高いと溝に水分がたまり翅が黒っぽくなる。
日が当たると乾いて黄色っぽくなる。

動画では黒くなる過程がよくわかります。


角には毛が生えており、滑り止めに役立つそうです。

体にも毛が生えていますねw