17年に一度!セミが街を襲う

シカゴの17年ゼミは素数ゼミ・周期ゼミとよばれるアメリカ合衆国北東部にすむセミの一種。
13年ゼミというのもいて、仕組みやら種類やらが非常に複雑。
一回ダーウィンが来たを見ただけではとてもまとめられるものではないw
素数ゼミ - Wikipedia


5月ぐらいに、庭に5cmぐらいの土の塊がニョキニョキと生えてくる。
これは、セミの幼虫が羽化に適した気候かどうか、
外の湿度や気温を知るための見張り塔。

5月下旬の蒸し暑い夜にいっせいに羽化する。
庭が幼虫で埋め尽くされる。

土から出て30分ほどで自動的に羽化が始まってしまうため、
変なところで羽化しないようにどんどん高いところに上っていく。
低いところで羽化が始まってしまうと、
ほかのセミに乗っかられたりして危険。
落下するとアリの餌食。
リスに食べられたりもする。


羽化には一時間ほどかけて殻から抜ける。
まだ羽がやわらかく、飛べないので、
木の枝先に移動して、羽が堅くなるのを待つ。
羽化した成虫の体長は3cmぐらい。
ミンミンゼミぐらいの大きさ。


芝の手入れをしている人にとまったり、
幼女の服の中に入ったりとやりたい放題。

さらに発音器を振動させて鳴きまくり。
ほぼ空洞の腹に共鳴させ、大音声にする。
このうるさいの鳴き声のリズムが徐々にそろい、
なんと110dbよりもうるさくなる。
車のクラクション以上、
飛行機のエンジン付近未満という爆音。


大発生から一週間ぐらいで交尾する。
メスはお腹から非常に堅い産卵管を出し*1
木の枝に卵を産み付けていく。


ひとつの穴に10個ずつ、等間隔に全部で百個ぐらい生む。
成虫の寿命は10日ぐらい。
産卵が終わると死んでしまう。


孵化したての子は、1.2mm程度で、
すぐに地中に潜るため木の根元にむかう。


アメリカ人はこのセミを食べる。
Mmmm, delicious: Cicadas make a tasty treat - Addison, IL - Addison Press
セミをチョコレートにディップして食べたりとか。
チキンのような味でうまいらしい。


彼の表情、妙に説得力がありますねw


また、17年ゼミの大発生を知らない人もおり、
セミについて周知するためチラシが配られるそうです。

*1:西日本では、クマゼミの産卵行動で光ファイバーの断線しまくりが夏の風物詩。光ファイバがクマゼミ対策で進化:ITpro