コウノトリ 46年ぶりの巣立ち


翼を広げると2mもある大型の鳥。
ロシアや中国を中心に2000羽が生息している。
日本にもいたが、明治の乱獲で激減し、豊岡周辺にのこるのみとなり、
戦後の松の伐採と農薬により1971年に日本の野生コウノトリは絶滅したが、

1989年ソビエト(現ロシア)から譲り受け、
兵庫県豊岡市の山間の田園地帯でコウノトリの人工繁殖に成功。
100羽をこえたので自然に放鳥する段階に入った。

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餌を探すとき、くちばしを何度も泥に差し込み感触で捕まえるため、
えさが豊富にある場所がないと施設に戻ってきてしまう。
水を張り続けたり、減農薬するなどコウノトリ用に餌対策をした田んぼでは、
いちまいの田んぼでフナ560匹、ドジョウ150匹ほどが生息している。


コウノトリは見晴らしのいい木のてっぺんに巣をかける。
巣の直径は1m50cmにも達するため、
松などの枝が横に張り出す木でないと巣を作れない。

杉などには巣をかけられない。
現在では、コウノトリが巣をかけられる松がほとんどないため、
2007年春までに8本電柱を利用した巣塔を立てている。


とはいえ、電柱に巣をかけてしまうことがよくあるw
保安上、巣は撤去されてしまう。
巣作りはペアで行う。
コウノトリは鳴き声を出さないが、
くちばしを鳴らしてコミュニケーションをとる。

巣立ちの様子