忍者ザル のろまの術 スレンダーロリス


インド亜大陸の先っちょ東よりの島スリランカ
北海道より一回り小さくて、熱帯の森が広がっている。

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スレンダーロリスは4000万年前に登場し、姿を変えていない原始的なサル。
夜行性で体長20cm程、ネズミやリスのような体格。
昼間は熟睡
両親とその子供という核家族で生活。
子供は生まれて一ヶ月半ほどで狩りを始める。
大きな目と鋭い聴覚・嗅覚で虫を夜に狩って生活している。


動きはゆっくりだけど、
逆さのまま歩いたり
足だけで体を水平支持したり、
足だけで降りてきたりと結構な力技ができる。
手足細いのに。


ゆっくり動くのは、昆虫に気づかれないため。
根元に神経が集中していて周りよりも長い毛「触毛」を活用。
触毛が何かに触れたらフィードバックして動きを修正し、
葉っぱも揺らさずに茂みの中を移動して昆虫に近づく。


一晩の収穫は10匹ほど。
植物は消化できないが、体の中に解毒機構を持っているらしく、
蛾など毒をもつものも含めて800種類の虫を食べられる。

臭い汁がしみないように目をつぶってカメムシを食べるスレンダーロリス


また、ツムギアリなどに噛まれた部分に小便を塗って、
傷の手当て?をする。

尿は家族に居場所を知らためのマーキングにも用いられる。


天敵であるジャコウネコを見つけると大声で鳴いて周囲に知らせる。
周りのロリスは逃げるが、鳴いたものはじっとして動かない。
ジャコウネコの目は動かないものと周囲の区別がつきづらく、
じっとしているスレンダーロリスを見逃してしまう。

スレンダーロリスが住んでいるあたりのスリランカ

人々は米や紅茶をつくって生活

ペラヘラ祭という動物の祭り。主役は象。

お茶の水博士こんなところで何やってるんすか・・・

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