災難が原始のサルを鍛える ワオキツネザル

マダガスカル島

アフリカの東側インド洋に浮かぶマダガスカル島
面積は日本の1.4倍で世界で4番目に大きい島
動植物の80%以上がこの島固有のもの
島南部の1.5km四方ほどのベレンティ自然保護区(年間降水量約800mm)

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マダガスカル島には一年中湿った東風が吹きつけている。
島の東側は熱帯雨林(年間降水量約3000mm)
島の西側は乾燥地帯(年間降水量約350mm)

11月から4月には北東の風も吹き付ける。
島に雨季をもたらす。
このときサイクロンもやってくる。

今回の人

シャーロット・ウーレンブロエック博士(研究者・イギリス人)

ワオキツネザル

尾っぽに輪のような模様があって顔が狐っぽいからワオキツネザル
主食は果実や木の葉で、タマリンドというマメ科の樹の葉や実が大好き。


サイクロン+乾季で食べ物がなくなってくると、サボテンや昆虫、
ギンネム*1などを食べるようになる。
旅行者用のレストランで人の食べ残しを食べたりもする。
食事は群れ内の格差がすごいが、群れにいることで外的から身を守りやすくなる。

餌が減ってくると、群れ同士で争うこともある。
オスの腕には敵を威嚇するにおいを出す臭腺があり、
腕で尻尾をこすって匂いをつけて、ほかの群れを威嚇する。
オスの威嚇が効かないと、メスが主導で物理的に攻撃しあう。
決着はすぐにつく。

天敵

バダガスカルボア

体長2.5mのヘビ。キツネザルを一呑みできる。

フォッサ

ジャコウネコの仲間でマダガスカル最大の肉食獣
体長80cm

マダガスカル島キツネザル

72種類おり、同じ祖先から進化したと考えられている。

ネズミキツネザル

体長12cm

アイアイ

夜行性

インドリ

昼間活動

シファカ

母を訪ねて三千里的なサルだなだな

ゴールデンバンブーレムール

竹が大好き

カンムリキツネザル

北部の岩山

*1:もともとメキシコの植物。90年代に、緑化や家畜の餌にするために大量に植えられた。ミモシンという毒を含み、ワオキツネザルが常食すると毛が抜けたり、繁殖力が低下する