オオカバマダラ 黄金のチョウ、宿命の旅!

オオカバマダラの黄金の木

8cmほど、アゲハチョウぐらいの大きさの
オオカバマダラという蝶が、毎年11月に、
メキシコの中部アンガンゲオのモミの木にやってくる。

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3週間ほど途切れることなくやってきて、
日当たりのよい、太い針葉樹のモミの木全体を覆いつくす。
この様子を黄金の樹というみたい。

とまったチョウの重みで枝が折れることもあるというからびっくり。
蝶一匹って10gもないんじゃねーの?


このように集まって、集団で越冬する。
集まった方が体温で寒さをしのげるが、力尽きるチョウもいる。
氷河期ごろに生息していた名残で、このあたりで越冬する。
2月ごろに目覚めたら北へ。


越境してアメリカのトウワタに産卵。
幼虫はトウワタの毒を利用して身を守る
2代目も北へ
3代目も北へ
8月末にはカナダ北東部に到達。
3代でアメリカ大陸縦断。
実に3500kmを移動する。
(帰りは一代だが。)
車にぶつかったり、鳥や牛に食われたり、雨に打たれたりしながらも
4代目がメキシコに9月の終わりに帰還して、再び黄金の樹をつくる。