モグラびっくり地下生活!

田んぼや畑が広がる里山にトンネルを掘って生活。
トンネルは地下10cmほどのところに作られる。
胃カメラを改造したようなカメラで中を観察。
いろいろな目的の部屋があるアリの巣とは異なり、
寝床部屋以外はトンネル。
寝たり子育てをする部屋以外のトンネルは
ミミズを取るための罠であり、縄張りそのもの。
地中を進んできたミミズがトンネルに落ちて来たのを食べて過ごしている。
ほかのモグラが入ってくると激しく争う。

体長13cm、体重100gで1mm程度の目がついているが、
明るさを感じる程度でほとんど見えない。
優れた嗅覚をつかい生活している。
4時間ごとにおきたり眠ったりを繰り返し、
一日に体重の半分、20〜30匹のミミズを飲むように食べる。
10時間食べないと死んでしまうといわれている。
後ろ足の5倍もある大きな前足を使い、
長いつめを生かしてトンネルを掘り進み、後ろ足で後ろに送る。
時々たまった土を地上に運び出す。これがもぐら塚になる。
地下を掘り進むには、普通に走るときの30倍のエネルギーを消費するが、
一日に50m以上掘り進むときもある。
ちなみに、前にも後ろにもほとんど同じ速度で移動できる。
トンネルは掘りっぱなしということはなく、崩れたところを補修したりして手入れを行う。

太陽の光に当たると死ぬというわけではない。
梅雨などで雨が降り続き、土に染み込みきれなかった雨でトンネルが水没すると、地上に避難し、泳いだりもする。

相良直彦教授の京都大学名誉教授がモグラの寝床の探し方を披露してくれました。ナガエノスギタケというモグラの糞から生えるキノコを探してキノコの菌糸を掘っていくと、モグラは枯葉を敷き詰めた寝床の近くのトイレに行き着くという寸法。


尻尾ハァハァ。


牙がある。


鼻ちょうちん


授乳は一回10分ほど