放射能を巡る野生動物の不思議な行動、チェルノブイリの現地調査で判明

http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200703301610

この鳥の不思議な行動様式を発見したのは仏マリ・キュリー大学(Marie Curie University)のアンドレ・モーラ氏を中心とする研究グループ。モーラ氏を中心とする研究グループはチェルノブイリ原発から3キロ圏内にある鳥の巣、約200個の放射能濃度を調査。その結果、チェルノブイリ原発から同じ距離であっても鳥が巣を作った場所は他の場所と比べて著しく放射能濃度が低いことがわかった。

また、同時にチェルノブイリの周辺調査により、チェルノブイリの周辺に生息する野生動物は、チェルノブイリ事故以前に比べて増えていることなども判明した。チェルノブイリの周辺の放射能濃度は今でも非常に高く、野生動物であってもチェルノブイリの周辺に住むことは生命の危険につながる。それにも関わらず、野生動物が増えているということは、野生動物にとっては人間の方が放射能汚染よりも危険であったことを示すものだと述べている。

論文では、その上でチェルノブイリ周辺の放射能濃度は野生動物にとっても危険で、生存率も低くなるとした上で、それでも人間という最大の天敵がいないため、他の地域から野生動物が絶えず流入してきているのではないかとも述べている。

つまり、一部の鳥に関しては人間を避けるためにあえて放射能濃度が高いチェルノブイリに集まってくる一方で、できるだけ放射能濃度の低い場所を選んで生活を行っていることとなる。

鳥が放射能濃度の高い場所をどうやって避けることができるのかについては今のところ原因はまったく不明だ。画像を拡大する

ぬこも赤外線が見えてるんじゃないかと思うぐらい、暖かいところを見分けますし、
ガン細胞が出すわずかな化学物質のにおいをわんこはかぎ分けるって言うし、
渡り鳥にいたっては、地磁気を感知しているって言う話もあるぐらいですから、
野生生物が放射能濃度も見分けてもおかしくないような気がしてくる。