水の上を走るトカゲ バシリスク

水の上を走るバシリスク

太平洋とカリブ海にはさまれた中米コスタリカ
カリブ海に面した、湿度100%近い熱帯ジャングル。
ジャングルの中には周囲50Mほどの小さな沼や湿地が点在している。
こういったところに水上を走るトカゲ・バシリスクがいる。
別名キリストトカゲ。
聖書にキリストが湖の上を歩いたという記述があったため。
緑色のトカゲで、体長は80cm程度。
雑食で、マンゴー、バナナ、とかげ、昆虫、小鳥などを捕食する。
オスには立派なトサカと背びれがあるけど、メスには無い。
水辺に棲んでいるため、泳ぎも上手。
水鳥などの天敵から身を守るため、30分ぐらい潜ることが出来る。


バシリスクはなんと水上を走ることができる。
秒速1.8mで走り抜け、20mも走る奴もいるそうだ。
通常カメラでは捕らえられないスピードで足を動かしているため、
100万分の1秒単位で撮影できるウルトラハイスピードカメラを使って撮影。


0.25秒で5歩→1秒で20歩→一歩で0.05秒。
一歩あたり足が0.052秒水中に入っているので、
両足が自らはなれた瞬間が無いようだ。
つまり、陸上での走るって事とは違うみたい。


水の衝撃力、抵抗力、浮力(一緒に踏み込んだ空気)で、
水上を走れるらしい。
超ガニ股のへんてこな格好で走り抜けるのは、
この方が脚の回転が楽だからだそうだ。
二本足で水上を走れる動物は、わずかなトカゲの仲間しかいないとのこと。
ある学者さんの計算によると、
人間も、体重80kgなら、106km/hで疾走すれば、水上を駆け抜けられるそうだ。


バシリスクの親は子育てしない。
10cmぐらいのうまれて数日の子バシリスクも水上を走ることができる。


今回のひげじいは駄洒落を言わなかったな。