Shit!!
鶏ふん発電実用化へ短時間でガス化
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200608140005.html
最近、よくバイオマスという言葉を聞くようになった。
なんとなく、自然っぽい感じのする言葉だし、もっと使えって思いがちだった。
しかし、日本のエネルギー等の需要量に比較して、バイオマスの量はかなり少ない。
日本で一年間で生産されるバイオマスは、すべてを人間が使っても、1/3の需要を満たすに過ぎない。
生態系を維持したまま、人間がつかえる量というのはもっと少なくなってしまう。
その上、まとまった量で質がそろっているバイオマスは、さらに少ない。
自然物であればあるほど、さまざまな生き物の調和で成り立っているし、
空間的な配置も無作為であるため、回収や分離に手間がかかってコスト的に見合わなくなる。
そのため、とうもろこし、さとうきびなど、注目されているバイオマスは、農作物であることがほとんどだ。
爆発的に増加している人間の食料を確保する分以外にも、
バイオマス用作物の耕作地が必要になってくる。
太陽光エネルギーを電気エネルギーとして取り出せる太陽電池にくらべ、
エネルギーの変換効率は悪いが、初期投資は安くて済む。
土地と日の光に恵まれた発展途上の国にとっては、太陽電池を作るよりも、
買ってくれるところがある限り、耕作地を広げていくだろう。
つまり、より早く、環境破壊が進むわけだ。
また、天候・病虫害・連作障害などで、
世界経済が半年から一年というスパンで食料以外の面からも揺さぶられることになる。
その点、鶏のウンコはウンコをさせるために鶏を飼うという本末転倒的なことが出来ない以上、無軌道に環境破壊が進行するわけではないので、いいんじゃないかな･･･と思う*1。鶏糞は一部が肥料に使われる程度で、処分されてきたわけだし。*2
(´-`).。oO(リン鉱石・石炭・石油・石灰岩など、古の生き物が濃縮し、使いやすくなってる物だが、再生可能といわれるぐらいの速度でまわすことが出来ないだろうか？)
以前書いたウンコ系のエントリ。
http://d.hatena.ne.jp/aglassofwater/20060305/p2
http://d.hatena.ne.jp/aglassofwater/20051122/p4
