カーボンナノチューブの糸

以前、宇宙エレベーターについて書いたときに、必要な炭素の量必要なエネルギーについて妄想を膨らませたわけですが、
ちょっと実現可能性があがるニュースが。


単層カーボンナノチューブで高強度繊維の紡糸に成功

噴熱分解合成法(DIPS法)という合成法を改良して、
精密制御により、純度及び結晶性(グラファイト化度)の飛躍的な改善に成功。
この超高品質単層カーボンナノチューブを用いることによって、
これまで必須と表面改質や分散技術なしで、
紡糸や製膜といった加工プロセスが可能になったとのこと。

純度が50%から97.5%以上に向上し、構造欠陥は1以下に低減。
この高品質SWNTを用いて、合成後の精製工程なし、
表面改質やバインダー添加なしで高強度繊維(SWNTワイヤー)の紡糸に成功したそうだ。


この糸が起動エレベーターのケーブルに要求される性能を満たしているかどうかはわかりませんが、
気合と根性で条件出しをすれば、紡糸した際に要求性能を満たすCNTを造れるかもしれませんね。


リンク先には、未精製高品質SWNTシートで作製した黒光りしてる折り鶴の写真があります。
萌え。