ジャイアントパンダ

aglassofwater2005-12-11

今回はパンダ。
中国の3500mを越える山々が東西1000kmにわたってそびえる、秦嶺山脈の尾根に近いところに棲んでいる。この地域は中国で、というか世界でもっともパンダが棲んでいる所だそうですが、東京23区程度の広さにわずか15頭程度しかいないそうです。面積密度的には区長よりもレアですね。
パンダといえば竹ですが、一日に葉っぱを20kgも食べるそうです。でも、糞を見たところ、消化がうまくいっているとも思えない感じでした。パンダって、他の大型草食動物みたいに胃袋が何個もあったり、反芻や、軟便を食べたりしてないようなのに、生きていけるってすごいね・・・。
とっても細い枝は食べちゃうけど、基本的には枝を歯でしごくようにして、葉っぱだけを束ねて食べてました。なんか、ミルフィーユのような感じでしたね。束ねた葉っぱを手に持って、左の奥歯でかじり、右の奥歯でかじりと、交互にかじりとっていたのが、几帳面な感じがして良かったです。
このような食生活を支えているパンダの奥歯は、人間の7倍の面積があるそうです。この広い臼歯で葉っぱを一気にすりつぶすことができるそうです*1。人間と同じような食べ物を食べていても、面積が7倍だと咀嚼に必要な力は7倍になってしまいます。ましてや竹の葉っぱを重ねたもの・・・。パンダの咬合力は人間の20倍ぐらいですかね*2?まあ、そんな力を出す咬合筋を支えるために、頭蓋骨と顎骨もものすごく発達しています。これだけの筋肉で常に頭を押さえつけられていると、脳の容量が増える方には行きにくそうですね・・・。
繁殖はメスが中心的な役割をしています。メスはまず、木に匂いをつけて、オスを呼び寄せます。このにおいは風に乗って5kmも届くそうです。そして、五葉松などの木に登ってオスを待ちます。やってきたオスは、オス同士で争い、競争者を追い出します。オスが、やっと交尾かよ・・・と思ってもまだ最後の関門があります。メスは年に2〜3日しか交尾のタイミングが無いため、その限られた日じゃないと、オスがメスに襲われてしまうのです*3。かわいそうなオス・・・。まあ、そんな感じで、子供を生むと、母親が育てます。乳離れの時期がたけのこが生えてくる頃になるように、出産します。子供を抱いている姿は、人間のような感じで和みますね。


まあ、ここで言うことではないのかもしれませんが、言い伝えの紹介のためにいつものCGじゃなくってイラストを作らせたり、10年間の取材のわりには薄い感じが否めない、疑問の残る放送でした。受信料はちゃんと視聴者のために使ってくださいよ?>NHK

*1:糞を見た感じ、それほどでも・・・って感じだったけどw

*2:松尾象山の2倍ぐらい?

*3:生息密度が低いため、交尾ができるようになってからオスを集めたのでは間に合わないんだろうね。