ムース

耳型の音量計かわいい。

今回の舞台は、カナダの首都オタワの西にあるオンタリオ州アルゴンキン公園。大小2000もの湖沼があるそうです。ムースとは原住民の言葉で”小枝を食べるもの”という意味だそうです。その名のとおりムースは小枝や水草を食べて生活しています。動物園で、他の鹿の仲間と同じ穀物ベースの飼料を与えると、お腹を壊してしまうとか。水草の中ではジュンサイが大好物。水草を食べる他の動物がいない上に、水草にはナトリウムが陸上の植物に比べてかなり多く*1も含まれており、体の大きなムースはナトリウムを補給するために水草を好んでいるのではないかといわれています。生物学者のブラッドさんは大きなごみ袋5袋分も食べるっていってたけど、北米のサイズってイメージ湧かないから困る。大きいものだと体重が700kgにもなるそうだから、いっぱい食べるってイメージだけ持っておこう。とても顔が長く、耳が水につからないぐらい顔を沈めて、水草を食べます。目を水中に入れないでも、食べることもあります。屈折とか、反射で水中の様子を見ることができなさそうですが、鼻先が敏感でやわらかく、これを使って小枝をより分けたり、水草を探ったりしているそうです。

  • 暑さに弱く、日が昇りきる前に水草を食べまくって、森の木陰で反芻・消化。
  • メスの乳は牛乳の5倍のたんぱく質を含む。
  • それを飲んでる子供は一日に2kg成長。
  • 角はオスだけ。
  • 一日に1cm伸びる。
  • 伸びてる間は、毛と皮膚に覆われていて柔らかい袋角という状態らしい。
  • 角が成長し終わると毛と皮膚が落ちる。
  • 後ろ足の痒いところを掻いたりもできて便利。
  • だけど、角は毎年生え変わる。
  • 角を使って後ろ足を掻いてた。
  • ヘラのような角で音量をおよそ2倍に増幅。
  • 繁殖期になるとメスがオスを呼ぶ。
  • 遠くにいるメスの鳴き声も角を使ってキャッチ。
  • ブラッドさんがメスの鳴きまねでオスをおびき寄せてたw。
  • ムースは日頃は温和で人にもなつくので、かつて家畜にしようと試みられたが、繁殖期のオスと子育て中のメスは攻撃的になり、餌の問題もあるので断念。

繁殖期にはオスとメスがいっしょに行動するんですが、メスが交尾できる期間は非常に短い。オスはメスと一緒に行動している間に、排卵のタイミングを尿に含まれるフェロモンで計る。オスの上唇の裏側にフェロモンの受容器官があり、フェロモンがあるかどうかを確かめている様子は笑っているように見える。オスは、尿チェックの時に尿を舐めるんですが、メスの尿を舐めて、ニヤニヤするなんてwwwwww
個人的には、体が重いから、水中だと楽なのかなと。ひづめの跡が残ってたんだけど、かなり深く抉れてたから、脚に負担がかかるだろうし。あんまり水中にいると、そのうちカバ化するかなとも思ったけど、寒いところに棲んでるから、それはないだろうね。冬場は湖面が凍りそうだし。あと、番組では触れられてなかったけど、のど袋?とか、こぶ取りじいさんのこぶのようなあご袋?も気になった。

*1:比較する物によっては500倍だとか。