中部電力、ノリタケと共同で世界最高性能の酸素分離膜を開発

人造石油というと、石炭から石油へ(STL?)がメインだったと思うのですが、最近は天然ガスから作るのですね(GTL)。分離膜の原料がセラミックスとあるので、やはりジルコニアなんでしょうか?
天然ガスそのものの埋蔵量は、石油に換算して、石油の埋蔵量とほぼ同じぐらいあるし、メタンハイドレートや地圧水溶性ガスの採掘が可能になったら、今の埋蔵量の数十倍の資源を使えるようになるらしいし。燃料の製造にコストがかかる*1とはいえ、採算があう可能性がわりと高く*2、亜硫酸ガスの元になる硫黄分や、排気ガス中の黒鉛と密接な関係がある芳香族を含まないため、燃費の良いディーゼルエンジンでもクリーンに使えるということで、自動車業界からも注目を集めているようです。

ディーゼルエンジンを搭載した乗用車は国内ではほとんど普及していないものの、欧州では新車販売の5割弱を占める。

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独ダイムラー、「来年日本でディーゼル車発売」と発表

欧州だと、ディーゼルは一般的なようですし。

個人的には、炭水化物から酸素原子を抜けちゃうような分離膜をキボンヌしたいですね。これが出来れば、成長の早い植物からどんどん炭化水素を作れちゃうのでw。でも、日本がバイオマスでまかなえるエネルギーは今消費しているエネルギーの1/4程度しかないので、結局エネルギーを輸入することになるのですが。

*1:気体は液体をくみ上げるよりはエネルギーがかからないで済むから、意外と有利なのかも。

*2:天然ガスからの液体燃料(G T L )の市場性について(PDF)