システムLSIも65nmプロセスの時代に--松下電器が量産出荷へ - CNET Japan

【要旨】
松下電器産業株式会社は、半導体の最先端プロセス製品の生産能力増強に向けた、富山県 魚津市の魚津工場 新棟建設を2004年 6月に着工し2005年末の生産開始を目指してきました。今月、当初予定を前倒しして、65ナノメートル プロセスで製造する民生用システムLSIを世界で初めて量産出荷します。

【内容】
当社の半導体事業は、松下グループが持つシステム技術力を活かし、民生機器に必要な高速・低消費電力化技術と微細加工技術をもって、最先端システムLSIをデジタル家電分野向けの5分野(DVD、デジタルTV、移動体通信、SD/ネットワーク、イメージセンサー応用製品)に焦点を当てて推進しています。

当社は、0.13マイクロメートル プロセスのシステムLSIにより、デジタル家電市場を牽引してまいりましたが、この度ユビキタス・ネットワーク社会の実現を加速すべく、更なる微細化技術の進展に対応するため、新棟を建設しました。

この新棟では、大口径の300mmウェハー採用に加え、65ナノメートル プロセスを前倒しで導入することにより、DVD、デジタルTV、移動体通信、SD/ネットワーク、イメージセンサー応用製品 等に求められる生産性向上と高集積化を加速しました。

2005年10月には、世界初となる65ナノメートル 民生用システムLSIの量産出荷を開始します。65ナノメートル プロセスにおいては、銅配線はもちろんニッケルシリサイドや超解像等の技術を用いることにより、微細プロセスの安定生産を実現すると共に、高速・低消費電力化と高集積化の両立を図っております。 なお、この65ナノメートル プロセスを用いた最初の製品は、DVD用システムLSIであり、セットの小型化、高機能化等に大きく寄与します。

【新棟概要】
1. 所 在 地 : 富山県 魚津市 東山800番地
2. 投 資 額 : 約 1,300億円
3. 建 屋 : 建築面積 約 23,000m2 、延床面積 約 77,000m2
4. クリーンルーム : 約 12,000m2 (総面積)
5. 生産品目 : デジタル家電用システムLSI
6. 生産能力 : 6,500枚/月 (300mm ウェハー/65nm プロセス)
7. 生産開始 : 2005年10月 量産出荷

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魚津 半導体300mm工場 量産出荷を開始 | ニュース | 松下電器産業株式会社
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn051020-2/jn051020-2.html

Interlの65nmプロセスCPUの市場投入予定時期は、来年の第一四半期らしい。それに対して、これは10月には量産出荷を開始するとあるから、このLSIをのっけたHDD-DVDレコーダが年末のお正月番組録画商戦に投入されるということでしょうか。
PS3のCellは家電にも利用することで巨額の開発費を吸収する予定だったはず。他のメーカーのLSIがどんどん高機能化しているなかで、どれだけアドバンテージを保って市場に投入できるかが気になるところです。