脱出!!

20051028訂正 
20051104さらに訂正。元ので良かったw(球の体積を求める時に3で割るのを忘れてたw)
昨日の疑問ですが、地球上で垂直跳び50cmの人が戻ってこれなくなる天体の大きさは、天体が完全な球形、地球と同じ密度だと仮定すると、直径が3.4kmぐらいのようです。一方イトカワ約500x300メートルだそうですので、ジャンプしたら宇宙へいけてしまうwww。こんなに引力が弱いと歩行も難しいでしょう。ボブ・サップだったら、軌道をあからさまに変えられるかも?
イトカワの質量が公開されたら、垂直跳び何センチで戻ってこれなくなるかを計算してみよう。ただ、ジャンプのために足に溜めを作るのに、すごい時間がかかりそうだ。
以下計算。

\Large m:ジャンプする人の質量 \Large g:地球の重力加速度 \Large h:地球での垂直跳びの高さ \Large G:万有引力定数 \Large M:球状天体の質量 \Large r:球状天体の半径 \Large z:天体の表面からの距離 \Large \rho:天体の密度*1
地球上で垂直跳び50cmの人が、ジャンプしてえられる運動エネルギーは \Large \frac1 2mv^2 = mgh であり、
球状天体の表面からの距離zにおける位置エネルギー \Large\frac{GmM}r-\frac{GmM}{r + z} と等しくなるzを求める。
 \Large mgh =  \frac{GmMz}{r(r + z)}
これをzに関して解くと \Large z=\frac{ghr^2}{GM-ghr}
この式に
\Large M=\frac{4}{3}\pi{r^3}\rho
を代入すると、
\Large z=\frac{ghr^2}{\frac{4}{3}\pi\rho Gr^3-ghr}
となる。
ここで、\Large zが発散する条件をもとめる。すなわち、以下の式を解く。
\Large \frac{4}{3}\pi\rho Gr^3-ghr=0
\large rは正なので、
\Large r=\sqrt{\frac{gh}{\frac{4}{3}\pi\rho G}}
\Large G=6.673 \times 10^{-11}  m^3 kg^{-1} s^{-2}, \Large \rho=5515 kg m^{-3}, \Large g=9.78 m s^{-2}, \Large h=0.50m
それぞれの数値を入れて計算すると、
\Large r=1.7\small 8\large km
したがって、球状天体の半径が1.7kmすなわち直径が3.4kmよりも小さければよい。

*1:地球と同じと仮定しました。月や火星は地球よりも密度低い