NHK技術研究所の一般公開に行ってきた。

2006年にも行きましたが、2年でどれぐらい変わったものか確認するため、今年も行ってみた。
公開自体は5月にあったので、2ヶ月遅れになるが、忘れないようにかいとく。
全体的には初訪問(2006年度)ほどの感動はなかった。当たり前だが。
とはいえ、2つほど興味を引かれたものがあった。

フィルムタイプのスピーカー


ポリウレタンに塗ったPEDOT/PSSに電圧をかけて、
ポリウレタンが面内方向に伸び縮みするのを利用してスピーカーに。
低音は弱いが、ちゃんと音は出てた。
駆動に2kVぐらい必要だそうで、ちょっと危ないかなとも思った。
汚い部屋で使ったら、下に黒コゲのコバエが落っこちてそうw


スーパーハイビジョン用22.2chスピーカーシステムが、
かなり省スペースなものにならないと、
放送として一般家庭に配信するには意味がないとおもうので、
がんばってほしいものです。
法線と垂直方向にしか伸縮しないものでも、
ガチガチの枠に入れておけば、
フィルムの伸縮が法線方向に逃げざるを得ず、
空気をたくさん動かせそうな気がする。

音声認識

アナウンサーのような発声なら99%識別できるそうで。
聴覚障害者の方からは、すぐにでも実用化してくれという声があったり、
担当者の方も実用化してもいいんじゃないかとおもっているとの話を伺ったりしたのだけど、
上のほうが、慎重に事を運びたいようで、具体的な実用化期日は出てきてないみたいです。
WBSでもNECの会議用複数話者用音声認識のシステムを売るとか出てたと思うし、
初音ミクとかで人工音声ユーザの人口が一気に増えてきたから、
ここ3年ぐらいで音声情報の人間と情報端末の垣根が一気に低くなる出来事が起きるのかなと思ったり思わなかったり。
独創的な演技のレベルまで到達するにはさらに長い時間が必要だから、
空たんのお仕事は大丈夫だろうけど、
これから声優とか歌手になろうとする若い人は注意が必要かも知れんね。


とはいえ、Intelのなかのひとが数千までのメニーコアを想定してソフトの今後を考えろよな!
とかいったとかいわないとかという記事があったから、
認識系の発展には期待したいです。


WSJIntelの技術トップが語る4つの未来予想 - ITmedia エンタープライズ
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0807/02/news039.html


次はいろんな意味で2012年度に行ってみるか。
延期されるかされないかはともかく、
アナログ停波後はいろいろおきそうだからな。