精製すなわちエントロピーを下げることって犠牲が大きいのだな。

産総研:プレスリリース 金属性カーボンナノチューブを簡単に80%まで濃縮
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2006/pr20060215/pr20060215.html

金属性カーボンナノチューブの比率が33%→80%にアップ!

しかし、精製の過程でサンプル全体の量は1%になってしまう。
ショボン。

一般に金属性SWCNTは半導体性SWCNTに比べて化学反応性が高く、その違いを利用して分離精製が試みられてきた。過酸化水素による処理では、これまでと正反対の傾向を示し、通常は反応しにくい半導体性SWCNTの方が酸化されやすいことが判った。この一見不思議な現象は、過酸化水素がSWCNTから電子を奪い取る性質を持つことを考慮すると説明できる。過酸化水素がSWCNTから電子を奪うと、金属性SWCNTの電子構造の変化は小さいが、半導体SWCNTの電子構造は大きく変化し、その結果反応性が高まったものと考えられる。この結果はSWCNTから電子を奪ったり、逆に電子を与えたりすることでSWCNTの化学反応の反応性を制御し得る事を示唆しており、精密なSWCNTの構造制御技術の開発につながるものと期待される。

金属か半導体かは光吸収スペクトルで調べられるのか。