旭・デュポン、遮熱性能を持つ住宅外壁下地用シートを国内販売

旭・デュポンフラッシュスパンプロダクツ(東京都千代田区、黒田良社長、03・5521・2600)は7日、遮熱性能を持つ住宅外壁下地用シート「デュポン タイベック シルバー」を国内で発売した。外壁下地材で高シェアを持つ「タイベック」の防水、透湿性や強度はそのままに、表面をアルミニウム処理した。

 新築住宅を使用した夏場の実験では室内温度を4度C下げる効果を確認した。設計価格は1平方メートル1000円。5年以内に木造住宅外壁下地材市場でシェア30%を目指す。

 ポリエチレン製不織布表面に独自技術でアルミを定着した。防湿、透湿性能を維持しながら高い遮熱性能を持たせ、また保護層によりアルミの経年劣化も抑えた。外壁下地や天井裏に利用することで熱線(電磁波)を反射、内壁や天井の温度上昇を抑制する。冷暖房効率の向上、電気代削減、木造躯体の長寿命化などの効果が期待できる。

 木造住宅のほか、工場の金属屋根裏に施工し、工場内の冷房効率を高めた実績も出している。設計価格ベースの費用試算では、一般的な木造住宅で外壁下地と屋根裏に施工して40万円。

 同社は米デュポンの日本法人と旭化成の折半出資会社。

夏場の室内温度を4℃下げることが出来たというのはすごいですね。かつて、藤井厚二という人が京都の竹林に建てた聴竹居という建物は、市街地にある住宅よりも5℃程度涼しかったといいます。しかし、この建物は、通気口やたくさんのガラス窓がある贅沢な設計です。庶民には手が出せません。
その点、こちらは、一般的な木造住宅だと、40万円で済むそうです。遮熱性ではない「タイベック」との差額なら、もっと安くなりそう。私のように1Kで4ヶ月冷房を使って、毎年12,000円を冷房に費やす冷房好きの人なら、2、3年で元が取れるかもしれませんね*1

*1:3LDKで、5部屋*12,000円=年間60,000円。冷房代が半分になったら、2年で60,000円、3年で90,000円浮きますね。下地シートの差額ってこれぐらいと考えるのは甘いですかね?