明日選挙

17世紀頃に、ガリレオ・ガリレイ木星の衛星を発見した。この観測結果から、コペルニクスの地動説を支持し、当時常識だった天動説に対して異を唱えた。しかし、ガリレオはこの件に関して異端審問にかけられて、自説を引っ込めてしまう*1。そう考えると「郵政・ガリレオ解散」ってのはちょっとアレです。
明日の選挙の原因となった衆議院解散のネーミングはともかく、私のような庶民にとって、郵政がどう運営されているのかなんてほとんど考えたことはありません。ましてや、天動説とか地動説とか、天体の運行の規則は、普段の生活では1日の昼夜とか1年の四季という、身近な感覚レベルところで止まってしまっているため、普段は考えることはありません。
そんな天体の運行で、一つ強く思うことは、一番近い天体で、肉眼で地形が見える月が、1時間1自転ぐらいで回っていればよかったのになあ、ということです。空に浮かぶくるくる回る月を見ていたなら、かなり早い段階から周期性と規則に関しての知識が蓄積されたと思います。そのため、自転と公転の周期が一致しているわれわれの世界とは異なり、技術進歩の速度が著しく早くなったのではないか?また、地動説っぽいことを考えはじめたんじゃないか?などと妄想するわけです。特に、空を飛んだり、月へ行ったりするのは、より早く達成された気がします*2
しかし何故、月は自転と公転の周期が等しいのでしょうか?それは潮汐力のためであるといわれています*3。この力は、両方の星に働くため、地球の自転も1世紀あたり約1.48ミリ秒ずつ長くなっているそうです。人間の体内時計の周期が25時間らしいです。2億4千万年後ぐらいには、自転と人間の体内時計がほぼ同期するので、朝おきられないということがなくなるかもしれませんね。

*1:隠退した後にも地動説を支持する、月の秤動と言う現象を発見。

*2:一番影響をうけるのは宗教でしょうが、妄想の範囲を越えています。

*3:地球と月は、両者に働く引力で公転を維持しています。しかし、地球も月も大きさを持っています。そのため、引力は星にとって均一に働かず、近いところでは強く、遠いところでは弱くなります。この結果、星がゆがんでしまいます。公転の遠心力でも同じようにゆがみますが、向きは反対になります。このゆがませる力が潮汐力です。近づいた部分や離れた部分は、そうでない部分と自転の最中に摩擦を生じ、この力によって公転周期と自転周期の差が埋められてしまう。