昨日の分−”二大政党””政権交代”と謳った責任

政治がうまく機能しなくて、経済・社会保障や治安・安全保障など政策決定のスピードが遅くなるたびに、政権与党の自己改革wを期待するというのは、国民にとってよい政治システムとはいえないでしょう。自己改革への期待というあいまいなものに国をゆだねないために、政権交代可能な二大政党というシステムへの変容は必要だと思います。

今回、二大政党の一翼をになうと期待されていた民主党*1。ふたを開けてみれば、民主党の惨敗でした。

今回の選挙は、郵政、社会保障政権交代による利権政治、などの改革がテーマだったように思います。政策も利権も人間の業です。党内の人間の改革をやったかやらなかったかが、政策・利権の改革が可能か否か?の目安として、私の目には写りました。自民党は中曽根、野中、橋本、宮沢、亀井、野田、綿貫といった人たちを追い出すことができました。しかし、民主党はあれこれ取り込んで肥大化してきたけど、その分党内での利害の調整が難しくなったと思います。この惨敗を機に民主党内の膿を出してほしい。*2

今回の総選挙で岡田代表は「政権交代には、10年かかるかもしれない15年かかるかもしれない」とよく言っていたので、(そのわりには、結果が出たときのふて腐れっぷりがすごかったが(´Д`;) ・・・)解党はないと思うけど、代表選びが難航しているって言うのを聞くとちょっと不安になりますね・・・。
これで解党したら、日本人は、日本での二大政党の実現、ひいては政権交代という言葉を、単なる選挙対策のお題目としか感じなくなるでしょうね。民主党の議員さんには、この事を強く意識して、党の今後の10年、15年を決めてほしいものです。

このままの強い自民党、弱い民主党という状態が続くと、国民は政治に対して参加する権利である「一票」の弱さを今以上に強く実感してしまいます。そうなってしまうと、小泉首相が引退したら、同日選挙でない限り投票率が50%を切ってしまうという自体もおきかねません。30年後の日本が、実質的公開選挙+公明党しか選択肢がない、なんてことになってませんように。

*1:他の比較的大きい政党は、宗教、共産・社会主義しかないから、消去法で民主党になる。

*2:私としては、民主党内の旧社会党系の勢力(30人ぐらい?)を追い出していただきたいものです。