スタンバイ・休止状態からの復帰を検出して、CPU電圧を下げたり、無線LANを修復したり。

復帰を検出して無線LANを修復、CPUの駆動電圧を下げて省エネという、
細かい技についての記事がたまってきたので、
新たに画像をつけてまとめてみました。


省エネのためを利用したけど、
CPUの駆動電圧が定格に戻ってしまったり、
無線LANがなかなかつながらなかったり…
といったことで、ストレスを感じている人、
サスペンドモードを使わなくなってしまった人が、
もう一度「休止状態等にサスペンドモードを使ってみようかな」
と思っていただければよいのですが。
環境はWindows 2000 proとWindows XP proを想定しています。

目次

  1. MezamaCによる復帰の定期スケジュール化
  2. 復帰を検出してバッチやらソフトやらを起動
  3. コア電圧の変更
  4. 無線LANを修復

MezamaCによる復帰の定期スケジュール化

キャプチャカードなど、復帰して録画できるのがあれば、それを使うのが楽。
無い人は、MezamaCというフリーソフトを利用。*1

一回だけの設定ならこれだけでいいのですが、
毎朝定期的に復帰したいなどの需要が多いと思うので、
繰り返しの設定の仕方も紹介。


コントロールパネルのタスクを開くと、
次回の実行時刻が先ほど登録した時刻で、
「タスク名」が「Resume」となっているタスクがある。

これの「プロパティ」を開くと、

「スケジュール」タブを選択して、お望みの定期実行時刻を設定。

復帰を検出してバッチやらソフトやらを起動

スタンバイ、あるいは休止状態からの復帰を監視し、
スタンバイ・休止状態を検知すると指定したプログラムを起動する
Restarterを使用。

コア電圧の変更

最近は低発熱=低消費電力のCPUが増えてきましたが、
駆動電圧を1割下げればCPUの消費電力は約2割、2割下げれば約3割5分、3割だと約5割下がります。
もっとも、2割電圧を下げても正常に稼動するコアは稀でしょうが。*2
電圧や倍率を変更するには、CrystalCPUIDを使用します。
ご使用のCPUが電圧や倍率をいじれるものでしたら、
メニューの「機能拡張」からMultiplier系を選ぶ

安定動作する設定を見つけて「Create Shrotcut on Desktop」ボタンを押す

デスクトップに作られた電圧変更用のショートカットの
「プロパティ」を開き、「リンク先」をすべてコピー。

どこでも良いので、テキストファイルを作ります。

倍率と電圧がすぐわかる名前にするとよいでしょう。

先ほどコピーした「電圧変更ショートカットのリンク先」をペースト。

この一行だけのテキストファイルを上書き保存します。
続いて拡張子を.batに変更。

このバッチファイルをRestarterに登録すれば、
復帰後に自動的にCPU電圧が変更されます。

無線LANを修復

UWSCなどで、ネットワーク接続の修復を実行するマクロでもよいと思いますが、
ここでは、バッチファイルの説明をします。
まず、DevCon をダウンロードしてください。
その後、ローカルエリア接続・無線LANをコマンドラインから有効/無効にする方法 » TECH Matari
こちらに従い無線LANアダプタのハードウェアIDを取得してください。


テキストファイルを作って、下のように書き込みます。

C:\WINDOWS\devcon.exe disable "無線LANアダプタのハードウェアID"
C:\WINDOWS\devcon.exe enable "無線LANアダプタのハードウェアID"
ipconfig /release
ipconfig /renew
arp -d *
nbtstat -R
nbtstat -RR
ipconfig /flushdns
ipconfig /registerdns

私の環境ではこうなります。

このテキストファイルに適当な名前をつけて保存し、
拡張子を.batに変更。
このバッチファイルをRestarterに登録すれば、
復帰後に自動的に無線LANの修復が行われます。
復帰直後よりは30秒ほど待ってから実行したほうがいい気がします。


最後になりましたが、休止状態の使いどころ。
夜に録画が終わった後、自動的に休止状態にはいったり、
録画が無い日はUWSCで”POFF(P_SUSPEND or P_FORCE)”を
実行するタスクを設定して休止状態に移行してます。
とはいえ、最近は重い処理がいくつかあるので、
休止状態のタスクスケジュールは「実行しない」にチェックしてますがw

*1:Windowsサービスのtask schedulerが開始になっていないと復帰できません。

*2:電源の変換損失を考えれば、より多く節電できていることになります。しかし、パソコン全体では、ほかの消費源もあるので、数%になってしまうでしょう。