ウミショウブ 花!海を走る

今日放送してたクロソラスズメダイもものすごかったけど、過去の在庫分から徐々に放出。
順番がめちゃくちゃでスンマソン。


ウミショウブは、フィリピンやインドネシアなどの亜熱帯の海に広く分布している。
かなり大きくなり、高いものは2mほどになる。
昆布やわかめといった「海藻」とは異なる「海草」。
もともと陸地にで生息していた植物が海中で生息するようになったもの。
1億年前に花を咲かせるタイプの植物が誕生し、
植物の種が爆発的に増え、激しい生存競争が起きた。
ほかの植物に邪魔されずに光と水を手に入れられる場所を求め、
ウミショウブの祖先(サトイモに近い仲間)は海に適応した。
陸上の植物が空気を取り入れる気孔という穴は閉じてしまっており、
二酸化炭素などは、葉の表面から直接取り込んでいるそうだ。


取材されたのは、沖縄・西表島ウミショウブ
海岸沿いに黒っぽく見えるところに群生している。
浜辺とさんご礁の間の帯状の地帯の、
水深数メートルのところに生えている。
亜熱帯の強い太陽の光が海の底にまで降り注いでいる。
沖縄ではスクと呼ばれているアイゴの仲間の稚魚に、
葉の表面についた藻を掃除してもらう。


大潮の日にウミショウブは一斉に開花する。


ウミショウブの根元にある莢には雄花が500個ほど入っている。
ふくらみの中からは盛んに泡が出ており、
雄花は泡の中に取り込まれ、水面まで上昇し、はじける。
花びらとがくが反り返り、おしべを上にして立ち上がる。





反り返った花びらには水がはさまれているため、
雄花が風で吹き飛ばされるということはない。
水をはさんでいない側の花びらは疎水性が高く、
立ち上がった花が大きく傾いても倒れることはない。
雌花は花の外側は親水的で水に引っ張られて
水位にあわせて花を開いたり閉じたりする。
花の内側は疎水的になっており、
雄花がくっつきやすいようになっている。
なんちゅうか親水性と疎水性のコントロールがものすごいですね。


ウミショウブがどうやって大潮の日を特定しているのかは謎に包まれているが、
受粉が行えるのは、大潮の日の3時間のみ。
しかし、水面という2次元平面上で水媒受粉を行っているため、
受粉確率は98%にも上る。

2次元すごいおw


ダーウィンニュースでは、山崎久勝さんという、
水中の生き物が出す音を録音している方が紹介されていました。
特殊な水中マイクで、ミジンコやメダカの音を収録してました。